熱機械分析装置(TMA)
熱機械分析装置 (TMA)は、温度を一定のプログラムによって変化または保持させながら、任意の荷重の下で温度または時間の関数として固体・液体・ペースト材料等の寸法変化を測定する方法になり、熱膨張(線膨張係数、平均線膨張係数)に加えて相転移温度、焼結温度、軟化点などを測定することができます。
TMAは加熱炉、検出棒(プローブ)、変位検出器(差動トランス)から構成されており、検出棒を介して荷重を加えながら、加熱炉で試料温度を変化させたときの寸法変化を変位検出器(差動トランス)で検出します。
TMAには、検出棒が1本の全膨張方式と検出棒が2本の示差膨張方式があり、試料形状によって圧縮・針入・引張・曲げなどの試料ホルダーを選択して様々な測定をすることが可能です。
ネッチ・ジャパンでは-150℃~1700℃の広い温度範囲に対応した以下の2種類のTMAをご用意しております。
TMA 402 F1/F3 Hyperion
高精度熱機械分析装置
【特長】0.125 nm の最高分解能を有するTMA。従来測定困難な薄膜厚み方向、高温引張試験、ソフト荷重、10-8オーダの再現性各種対応。多彩な荷重モードにも対応し、精度の高いヤング率(E')の測定も可能です。
【仕様】温度範囲:-150℃ ~ 1550 ℃
分解能:0.125 nm
最大試料サイズ(長さ、径):30 mm、φ12 mm
測定モード:膨張、引張り、三点曲げ、針入
TMA 4000 SE/SA
熱機械分析装置
【特長】樹脂からセラミックスまでの幅広い材料に対応したTMA。幅広い温度範囲での測定に対応し、10-7オーダの再現性を保証。圧縮、引張り、針入、三点曲げ、粘弾性、キュアー等各種対応します。
【仕様】温度範囲:-150℃ ~ 1700 ℃
分解能:0.025 μm
最大試料サイズ(長さ、径):20 mm、φ10 mm
測定モード:圧縮、引張り、針入、三点曲げ、粘弾性、キュアー