LFA 467 HT HyperFlash高温卓上型キセノンフラッシュアナライザー


1250℃まで測定可能なキセノンフラッシュアナライザー

LFA 467 HT HyperFlash

特長

  • 測定温度範囲は RT ~ 1250 ℃の幅広い領域をカバー
  • パルス幅 20 ~ 1200 μsec を達成
  • 4 試料のオートサンプルチェンジャーを標準装備
  • サンプル位置にそれぞれ設置された熱電対により正確な温度での測定が可能
  • 最大10-4 mbar の真空排気により高純度不活性雰囲気下での測定が可能

フラッシュ法とは

フラッシュ法は熱拡散率(熱伝導率)の評価方法として最も信頼性が高く、普及している評価方法です。図に示されているように、フラッシュ法は極めて広い熱伝導率・温度範囲をカバーします。

測定範囲

LFA 467 HT HyperFlash ではパルス幅 20 μsec を達成し、従来のレーザーフラッシュでは測定が困難であった高熱伝導率・薄膜試料の測定も可能となりました。

アクセサリー

各種サンプルホルダー

LFA467 HT HyperFlash には、目的に応じた最適なシステム環境を整える、各種の付属品や別売品を用意しています。

オプション

真空置換ユニット

迅速な雰囲気置換と減圧雰囲気での測定が可能です。

仕様

  • 温度範囲
    RT ~ 1250 ℃
  • 昇温速度
    最大 50 K/min
  • 熱拡散率
    0.01 ~ 1000 mm2/s
  • 熱伝導率
    0.1 ~2000 W/(m・K)
  • 不確かさ
    熱拡散率:± 3 %
    比熱容量:± 5 %(標準試料に対して)
  • 精度
    熱拡散率:± 2 %
    比熱容量:± 3 %(標準試料に対して)
  • キセノンフラッシュ光源
    パルスエネルギー:最大 10 J / パルス(可変)
    パルス幅:20 ~ 1200 μsec(可変)
  • 雰囲気
    不活性、大気、減圧
  • サンプルサイズ(標準)
    Φ 10 mm, 12.7 mm/□ 10 mm
    ※上記以外のサイズについてはお問い合わせください。
  • オートサンプルチェンジャー(ASC)
    最大 4 試料

アプリケーション
データ

標準物質Inconel 600の高温測定

図は、標準試料 Inconel 600 を用いてLFA467 HT HyperFlash で測定した結果です。(赤:熱拡散率、青:熱伝導率、黒:比熱)
室温から 1000 ℃ まで昇温測定した結果、全ての温度領域において文献値の ±3 % 以下に入っています。

サーマルバリアコーティング(TBC)の測定

ガスタービンエンジンのタービン部の温度は 1200 ℃ 以上になり、高温に曝される部品を保護するためのサーマルバリアコーティング(TBC)の役割は非常に重要です。
図は、ガスタービンエンジンに使用されているTBCの測定結果です。TBCは高温になるに従い、熱拡散率および熱伝導率が減少していることが分かります。

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