なぞを解く
こんにちは。ネッチ・ジャパンの篠田です。本年もJASISに参加させて頂きました。
私も、役に立たないながら、初日と2日目、ブースにアテンド致しました。
海浜幕張に向かう電車の中で、一生懸命問題を解いておりましたが、ブルカー・ジャパンの元同僚に見つかってしまいまして、「何しているんですか?!」
いや、ちょっとこれを、とお見せしましたのが、添付の碑文。アニメ、葬送のフリーレンの第2期33話です。
これが、意味のある文になっているという評判を聞きまして、ネット上の解答を見ないで解けるか?という頭の体操をしておりました。
ヒントはMILLIARDEと、英語の文章になっているらしい、ということです。
エドガー・アラン・ポーの「黄金虫」と同じ、単純な、単文字換字暗号です。つまり記号がアルファベットの文字と1対1になっています。英語の場合、アルファベットの頻度はETAOIN SHRDLUの順番に多いと言われているので、文字の頻度と、あとTHEですね。3文字連続で繰り返し出てきているのを探します。その晩、幕張のホテルで完成することができました。
アニメのスクリーンショットだと、解りにくい文字もあったのですが、解りやすく手書きにしましたので皆様も是非トライしてみて下さい。これが時代が少し下ると、多表式暗号になるわけですが、ドイツ軍のエニグマや、日本軍の紫暗号といった暗号解読をめぐった戦いには興味がつきないところです。ロシアのウクライナ進行のまさにその日、ついに侵攻の兆しあり、というメールを打ったことがあるのですが、全く役にたたないことおびただしかったです。
ところで、先日僭越にも、ニューガラスフォーラムで講師を務めさせて頂きました。イントロダクションで、石英ガラス封入を用いたジスプロシウム単結晶の作り方の秘伝を披露させて頂きましたが、同じく講師を務められた東北大の竹田修教授がレアアースのバックグランドをお持ちだということで驚きました。今回私などが講師の機会を頂きましたのはN社のNさんのご紹介だったのですが、JASISのブースにも来て頂きまして、私の講演は「マニア枠」だったということで納得がいきました。
今回初めて披露させて頂きましたのは、高温でのガラスの熱拡散率の測定方法です。白金やタングステンの容器に入れて溶かして密着させてから測定する方法はありますが、高価な金属容器が再利用できなかったり、昇温時のデータはとれなくなります。
そこで考案したのが、最近導入したDCマグネトロンスパッタリング装置を使ってガラスを厚めにタングステンコートするやり方です。その時側面を伝わる熱を最小化しなければならないのですが、円柱だとすると上面の円周にそって削っておけば、検出部までは伝わらないと考えました。
Pyrex7740でトライしたのですが、昇温時の測定で700℃まで変形せず、熱拡散率の温度依存性を測定可能でした。つぎは溶融状態に挑戦です。このようにほとんど誰もやったことがない測定方法を考案するのも、エルフ文字の謎解きに似て面白き事限りなしです。
JASISでは、JEOL様のブースに、弊社ブースは例年通り、こばん鮫のようにくっついておりましたが、樋口さんが手のひらサイズも質量分析計の開発を熱く語って下さいましたし、情熱を忘れなければ歳は関係ないですね。
私も、挑戦を続けたいと思います。
今後ともネッチ・ジャパンを宜しくお願い申し上げます。
