小確幸~小さくても確実な幸せ

2019.01.08


2019年新年のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。ネッチ・ジャパンの篠田でございます。旧年中は大変お世話になりました。本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

皆様は平成最後の大晦日をいかがお過ごしだったでしょうか?世の中にはいろいろな年越しがあるもので、フランスの何とかいう遊園地では、振り子型の絶叫マシンが地上52メートルで停止、閉じ込められた8人がそのまま新年を迎えるなんてニュースもございました。

思い起こせば、昭和最後の大晦日は、家族麻雀で、「平和」裏に年を越すことができましたが、今年は受験生の息子にリーチがかかっておりまして、無事中牌をそろえられるか、手に汗を握る今日この頃です。
“Got talent”などで、小学生くらいの子がオペラを上手に歌うのを見ますと、まるで、「天和(テンホー)」みたいで、これが何度も繰り返されると「ふざけるなー」とも言いたくなるのですが(映画「麻雀放浪記」の1シーンです)、さほど取り立てて才能があるわけでない、その他大勢としては、一生懸命勉強するしか無いですね。
もうすぐセンター試験ですが、これが解いてみると意外に難しい。ほとんどの人が満点近く取れて差がつかなかった、共通一次試験とは大違いでした。一方で、参考書の質が大変上がっているのにも驚かされます。坂田薫さんの化学の参考書など非常に解りやすく、社会人にもおすすめです。東大出の才色兼備の先生で、スタディサプリの映像授業も、見ていても楽しい、いや楽しいと聞いております。

さて、昨今はお隣の韓国・北朝鮮にあおられるニュースが多いのですが、その韓国で昨年の流行語が「小確幸」だそうです。これは、村上春樹氏の造語で、“小さくても確実な幸せ”という意味だそうです。
村上春樹氏の文体には私はなじめないのですが、この「小確幸」という言葉が熱分析メーカーの私の心に少しぐっと来ました。

ご存知かと思いますが、ネッチ・ジャパンは旧ブルカー・エイエックスエス株式会社の熱分析機器事業部を、ドイツのネッチ社が事業取得して7年前に設立した会社です。それまでは、熱分析機器事業部は、NMRとかX線とか、質量分析計といった花形の大きな分析装置の陰で、さして目立たず地味かつ堅実に業績を伸ばしておりました。独立してからは、ラボの規模も倍となり、世間の好景気もあいまって多少好調であることは違いないのですが、それでも地味であることには変わりはありません。
これは、熱はエネルギーの一番使えない形態、エクセルギー最小だからなのかもしれません。熱の問題は、社会の律速であります。逆に言うと熱の問題を少しでも解決できれば、社会の底上げにつながるのかも知れません。確かな熱分析装置、熱物性測定装置の社会への供給を通じて、省エネルギーと社会のエントロピーの増加スピードを減速できればと思います。ネッチのカラーは深みのかかった、グリーンで、エコなイメージです。弊社の装置をより広めて、業界を「緑一色」で染められればと思います。

地味で小規模だけれども、結構大切、そんな熱問題のソリューションを日々提供し続ける熱分析メーカー、ネッチ・ジャパンを本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

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