TMA 402 F1/F3 Hyperion高精度熱機械分析装置


世界最高の分解能を有すTMA

TMA 402 F1/F3 Hyperion

特長

  • 最高分解能 0.125 nm/digit を実現し、1 × 10-7 以下の測定再現性
  • 多彩な荷重モードを有し、精度の高いヤング率(E’)の測定も可能
  • ダブルファーネス機能を有し、STA、DSC と加熱炉の共有が可能

アクセサリ

サンプルホルダー(石英製)

針入れ

三点曲げ

引張り

膨張

サンプルホルダー(アルミナ製)

膨張/針入れ

三点曲げ

引張り

サンプル容器

粉末、ペースト測定用

液浸測定用

オプション

水蒸気発生装置

露点制御装置 HC 9800
露点-20 ~ 90℃の幅広い水蒸気濃度での高精度なTMA測定が可能。
測定温度範囲:RT ~ 1500 ℃

発生ガス分析装置(ガスクロマトグラフ質量分析計)

TMA 402 HyperionにMSを付加することにより、TMA-MSの同時測定を行うことが可能となります。

全自動真空置換ユニット(Auto Vac)

迅速な雰囲気置換と酸素濃度の低減が実現可能です。

仕様

  • 測定温度範囲
    -150 ~ 1550 ℃
  • 最小分解能 / 変位測定範囲
    0.125 nm / 500 μm 1.25 nm / 5000 μm
  • 測定モード
    膨張、針入、引張り、三点曲げ
  • サンプル形状(最大)
    長さ30 mm × Φ 12 mm

アプリケーション
データ

ポリマー薄膜の引張テスト

薄膜に荷重を加え、配向効果、伸長、収縮を測定します。
厚さ 40 μm のポリカーボネート薄膜に引張荷重を加え伸長/収縮を測定したグラフです。荷重の大きさによって結果に顕著な変化が表れています。
荷重が小さい場合(5 mN)、薄膜は高温で収縮していますが、荷重が大きくなると(50 mN)伸長しています。

様々なサンプルの引張測定

TMA 402 Hyperion を用いて様々な試料を引張ホルダーで測定した結果です。
50 ℃を基準温度としたときの100 ℃、200 ℃、300 ℃における線膨張係数を測定しました。線膨張係数の大きい金属だけでなく、線膨張係数の小さい溶融石英も問題なく測定することができます。

ポリイミドフィルムの厚み方向測定

TMA 402 Hyperion を用いてポリイミドフィルムの面内方向および厚み方向の平均線膨張係数を測定した結果です。(面内方向:引張、20 mm, 厚み方向:圧縮、25 μm)
一般的にポリイミドフィルムの面内方向のCTEは数~十数 ppm 1/K程度ですが、膜厚方向のCTEは100 ppm 1/K前後でした。これは面内方向に分子鎖が配向されており、面内方向の膨張が抑制されていると考えられます。

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